公務員の採用が決定してから4月の入庁までしばらく時間があると思います。
「入庁までに何をやればいいんだろう?」
こんなことを悩んでいる内定者は多いのではないでしょうか。
今回はそんな疑問を解消する手助けになればと、元県職員である僕AKASHIが考える「入庁までに準備しておくこと」を7つご紹介します。
なお、本記事は地方自治体(主に行政・事務職を想定)に採用が決まっている方向けの内容になります。
(準備1)WindowsやExcel、Wordなど基本的なPCスキルの習得
入庁するとほぼ100%の確率でWindowsを扱うことになります。加えてほぼすべての業務でExcelとWordを使います。
そのため、WindowsやExcel、Wordなど基本的なPCスキルが無いと仕事を覚える際にかなりしんどいです。
仕事を教えてくれる上司や先輩も基本的には「当然ExcelとかWordは使えるよね?」というスタンスでやってくると思います。
そんなわけで、入庁前に基本的なPCスキルは習得しておいたほうが入庁してからかなり楽になります。
「基本的なPCスキルを習得しておくべき」という話はこちら↓↓の記事でも触れています。気になる方はご覧ください。
(準備2)仕事で使う洋服や身の回り品の用意
当然ですが、仕事で着るスーツや洋服、身の回り品、その他必要な持ち物を揃える必要があります。
デスクやチェアー、PC、最低限の筆記用具などは職場が用意してくれますが、それ以外は自分で用意する必要があります。
入庁してから揃えても問題ないものもありますが、スーツや靴、カバンなどは事前に揃えておく必要があります。
採用試験で使ったものがそのまま使えるのであればそれも活用しつつ足りないものを購入しておきましょう。
- 仕事着
- 仕事用の靴
- 名刺入れ
- 鞄(バッグ)
- 腕時計
- ハンカチ
ざっとこのあたりでしょうか。
こちら↓↓の記事ではより詳しく説明しております。ぜひご覧ください。
なお、女性の方には大変申し訳ないのですが、僕が男性なので男性向けの内容になってしまっているのでご了承ください。
(準備3)運転免許証の取得
通勤に自家用車が必要な場合や業務で運転をする可能性がある場合は、入庁までに運転免許証を取得しておいたほうがよいでしょう。
また、社会人になると「顔写真付きの身分証明書」を提示する場面が増えます。運転免許証は「顔写真付きの身分証明書」としても使えるので持っていると便利です。
ただし、「顔写真付きの身分証明書」が欲しいという目的だけであれば、マイナンバーカードのほうが簡単に取得できてメリットもあります。
なお、運転免許証の必要性についてはこちら↓の記事にまとめていますので、参考にしてください。
(準備4)マイナンバーカードの取得
もし顔写真付きの身分証明書を持っていなければ、マイナンバーカードを取得するのは全然ありだと思います。
マイナンバーカードは運転免許証と同じように顔写真付きの身分証明書として使うことができるという点がポイント!
先ほど運転免許証のところでも言いましたが、社会人になると顔写真付きの身分証明書を提示する機会が多いですからね。
加えてマイナンバーカードは、近くのコンビニで住民票を取得できる点もすごく便利なんです。
しかも、2024年秋には健康保険証が廃止されてマイナンバーカードと一体化されるようですので、取得しておいて損はないかと思います。
>> 厚生労働省ホームページ - マイナンバーカードの保険証利用についてお知らせします(被保険者向け)(外部サイト)
ちなみに、マイナンバーカードに関してはこんな話もあるので少し触れておきますね。
自治体によっては職員証にマイナンバーカードを活用したり、取得率向上の観点から職員全員にマイナンバーカードを取得させていたりするところもあるようです。
(準備5)クレジットカードの発行
社会人になると大きな買い物をする機会が増えると思います。クレジットカードを使うとポイントが貯まることが多いので、大きな買い物はできるだけクレジットカードで支払いをしたほうがお得です。
また、仕事が忙しくなってくるとネット通販を利用する機会が増えてくると思います。ネット通販の決済もクレジットカードで行ったほうが便利でお得です。
そのほか、公共料金やスマホ代などもクレカで支払える場合はクレカで支払ったほうがポイントも貯まるのでお得です。
どの会社のクレジットカードにするのかはご自身のライフスタイルに合わせて選択すればよいと思います。
(準備6)銀行口座の開設
入庁先が給与受取用の金融機関(要するに銀行)を指定している場合があります。
この場合はその銀行の口座を作っておきましょう。
金融機関を指定されているかどうかは既に勤務している知り合いがいればその人に聞けば教えてくれると思います。知り合いがいない場合は採用担当の方に聞けば教えてくれるはずです。
次に給与受取用の金融機関(要するに銀行)が指定されていない場合についてお話しします。
既に銀行口座を持っている方も多いと思います。その口座を利用してもよいのですが、僕はこの機会に使い勝手の良い銀行の口座に乗り換えたほうがよいと思います。
ではどういう銀行にするのが良いのでしょうか。
僕は、次の5項目を考慮して自分のライフスタイルに合った銀行を選べばよいと思います。
- 勤務先の庁舎内もしくは近くに支店(窓口)がある銀行
- 住んでいる地域にATMが多い銀行
- コンビニでの引き出し手数料が無料
- 振込手数料が安い
- インターネットバンキングが利用可能
すべてに合致する銀行があればそこにするのが良いでしょう。
もし無い場合、とりあえずは「勤務先の庁舎内もしくは近くに支店(窓口)がある銀行」にしておけば概ね問題ないと思います。
都心であれば都市銀行が候補になってくるでしょうか。
なお、地方の場合は大都市を除き都市銀行は避けるべきです。支店やATMが極端に少ないので、何かトラブルが起きた際にとても不便です。なので、地方であれば(第一)地方銀行あたりが候補になりますね。
- みずほ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行
一方、(第一)地方銀行は各都道府県に本店があり、その地域の経済や行政機関と関わりの強い銀行です。横浜銀行や千葉銀行、北海道銀行、京都銀行、福岡銀行などが有名です。地方では都市銀行よりも(第一)地方銀行のほうが遥かに支店数は多いです。
地方銀行の一覧はこちらで確認できます。
>> 地銀ネットワークサービス株式会社 – 地方銀行一覧
ネット銀行でも問題ないのであればネット銀行も便利なのでオススメです。僕は楽天銀行を利用していますが、とても便利ですよ。それからイオン銀行も人気ですね。
ちなみにゆうちょ銀行についても少し触れておきます。
僕個人の意見としては特別ダメってことはないのですが、どうしてもサービスが中途半端に感じてしまって、数ある銀行の中からゆうちょを選ぶことはないですね。とはいえ、勤務地が本当に田舎のほうなのであれば、ゆうちょ銀行もありだと思います。コンビニは無くても郵便局は確実にありますからね。
ここまで銀行口座について説明してきましたが、生活している地域やライフスタイルで最適な銀行は変わってきます。ご自身に合った銀行が見つかるといいですね。
それから、これはしっかりお金の管理をしたい方に向けた話になるのですが、銀行口座は3つ持っておくとお金の管理がしやすいです。こんな感じですね。
- 給与受取&固定費支払い用の口座
- 生活資金用の口座
- 貯蓄用の口座
詳しくはコチラ↓↓の記事にまとめていますのでぜひご覧ください。
(準備7)簡単な挨拶を考えておく
入庁したら人前で挨拶をする機会があります。
配属された職場ではまず最初に皆の前で挨拶することになるでしょう。そのほかにも、新規採用職員研修でも挨拶する場面があるかもしれません。
入庁初日に挨拶をするよう振られて「えっ、挨拶!?どうしよう!!」と慌てないように簡単な挨拶を考えておきましょう。
挨拶を考える際は、次のような構成で考えれば良いでしょう。
- 氏名などの基本的な情報
- 自分のこと(簡潔に)
- 仕事をする上での抱負
- これからお世話になる上司や先輩への挨拶
基本的には「お世話になります。迷惑をかけるかもしれないけど精一杯頑張ります。よろしくお願いします!」という思いが伝わればOKです。
配属される職場以外の場面で挨拶する場合、例えば新規採用研修で同期に向かって挨拶するときなどは、上記をベースにして少しくだけた形に変更すればOKです。新規採用研修での挨拶の場合は職場での挨拶と違い、「学生時代は○○というあだ名で呼ばれていました!」といった感じで印象に残る内容を織り交ぜると皆に覚えてもらいやすいでしょう。
さて、職場での挨拶に話を戻しますね。
挨拶を準備するにあたっては、話す内容をガチガチに固めたり暗記したりする必要はありません。
おそらく入庁初日に挨拶する機会がありますので、急に挨拶を振られてもパニックにならないようにあらかじめどんなことを話すかを整理しておけばよいのです。あまり難しく考える必要はありませんよ。
そして実際に挨拶するときは明るく元気に!これが重要です。
これから一緒に働く仲間ですからね。もしあなたが先輩職員だとしたらどんな人と一緒に仕事がしたいですか?そんな風に考えるとどんな風に挨拶をすればよいのかが自ずと見えてくると思います。
まとめ
以上が元県職員の僕(AKASHI)が考える「入庁までに準備しておくべき7つのこと」でした。
- WindowsやExcel、Wordなど基本的なPCスキルの習得
- 仕事で使う洋服や身の回り品の用意
- 運転免許証の取得
- マイナンバーカードの取得
- クレジットカードの発行
- 銀行口座の開設
- 簡単な挨拶を考えておく
同じ公務員内定者であっても務める自治体やライフスタイルが異なれば、必要な準備も異なります。本記事を参考にしてご自身が必要だと感じたものがあればしっかり準備をしておきましょう。
それでは、あなたの公務員人生に幸多からんことをお祈りします。