地方公務員の皆さん!
突然ですが
議会がいつ開かれているか知っていますか?
そこでどんな議案が審議されているか知っていますか?
はっきり言ってこれを知らなかったらかなりヤバいですよ!
今のうちに本記事を読んで基礎的な部分をしっかりと理解しておきしょう!
記事の最後に参考図書も紹介していますのでぜひご覧ください。
一般的な年間スケジュール
地方議会は定期的に開催されており、一般的に次のような年間スケジュールで年4回開かれています(※ 当然ですが例外もあります)。
- 2月(3月)定例議会(※1)
- 6月定例議会
- 9月定例議会
- 12月定例議会
(※1)都道府県は2月議会、市町村は3月議会が多い印象です。
都道府県の例
2月定例議会 | 2月下旬~3月下旬 |
---|---|
6月定例議会 | 6月下旬~7月上旬 |
9月定例議会 | 9月下旬~10月中旬 |
12月定例議会 | 12月上旬~下旬 |
(注意点)開催期間についてはおおよその日程を記載しています。実際の開催日程は自治体や年によって異なりますので、正確な日程については各自治体のHPでご確認ください。
市町村の例
3月定例議会 | 2月下旬~3月下旬 |
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6月定例議会 | 6月上旬~下旬 |
9月定例議会 | 9月上旬~10月上旬 |
12月定例議会 | 11月下旬~12月下旬 |
(注意点)開催期間についてはおおよその日程を記載しています。実際の開催日程は自治体や年によって異なりますので、正確な日程については各自治体のHPでご確認ください。
代表的な議案
各定例議会の代表的な議案は以下のとおりです。
2月(3月)定例議会 | ・2月(3月)補正予算 ・(翌年度の)当初予算(※2) ・条例案 |
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6月定例議会 | ・6月補正予算 ・条例案 |
9月定例議会 | ・9月補正予算 ・(前年度の)決算(※3) ・条例案 |
12月定例議会 | ・12月補正予算 ・条例案 |
(※2) 当初予算については、2月(3月)定例議会の会期中に設置される「予算特別委員会」で審査されます。
(※3) 決算については、継続審査(閉会中に委員会審査)になり、12月定例会で認定という流れの自治体が多いです。
実際にはこのほかにも重要な議案は山ほどあるので、そのことは覚えておいてください。
覚えておきたいポイント(4つ)
押さえておきたいポイントは次の4点です。
- 定例議会は1年間で4回、具体的には2月(3月)・6月・9月・12月に開かれるの一般的
- 各定例会では、基本的に「条例案」と「補正予算案」がメイン
- ただし、2月(3月)定例会については、「条例案」と「補正予算案」もあるが「当初予算案」が一番のメインとなり、予算特別委員会が開かれる
- 「決算」については、9月定例会に提出された後、閉会中の継続審査となり、12月定例会で認定されることが多い(自治体によって異なる)
このポイントを押さえたら、忘れないうちに必ず実際に自分の自治体の議会スケジュールを確認してください。そうすることで上記4つのポイントがよりしっかりと頭に入ります。
今回は一般的な地方議会のスケジュールと代表的な議案について説明しました。
地方自治体で働く公務員の方は、ご自分の自治体のスケジュールについては必ず覚えておきましょう。
「出先勤務だから議会なんて関係ない」と思っている方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、そんな方もきちんと押さえておくべきだと思います。
参考図書
地方議会についてより詳しく知りたい方にはこちらの書籍をオススメします。
『いちばんやさしい地方議会の本』 (一番やさしいシリーズ)
この本はとても丁寧に作られており、非常にわかりやすいです!
とはいえ、議会制度そのものの仕組みがそもそも難しいしとっつきにくいので、議会に携わったことがない方が読めばおそらく難しいと感じるでしょう。
誤解のない言い方をすれば、難しいけど他の地方議会に関する本と比較するとわかりやすい!
この表現が適切かもしれません。
何が言いたいのかというと
地方議会のことをより詳しく知りたいという方はとりあえずこの本読んどけ!
ということです。
発行も2016年9月とそれほど古くない点も良い点です。
ちなみに本書は、地方議会に興味がなくても仕事で議会に携わるのであれば読んでおくべき1冊だと思います。
特に「第3章 地方議会はどのように構成されているか」「第5章 地方議会はどのように運営されるか」「第6章 議会と長の関係はどのようなものか」
この3つの章については必読です!
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『図解よくわかる地方議会のしくみ』
一応こちらの本にも触れておきます。
本書もイラストや図表が多くわかりやすいと言えばわかりやすいのですが、どうにも用語集のようなぶつ切り感があって、僕はちょっと頭に入りにくいと思いました。
これは好みの問題かもしれませんので、自分が読みやすそうだなと感じたほうを選べばよいでしょう。
ちなみに本書は、2022年8月に改訂されており、序章で地方議会の最新動向にも触れられています。
コロナ禍での議会運営やICT活用なども取り上げていますので、興味のある方はぜひお読みください。
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