今の会社を辞めて公務員に転職したい!
そう思っていても
- 何から始めればいいのかわからない・・・
- 調べようにも仕事が忙しくて時間がない・・・
- 周りに知られたくないし相談しにくい・・・
こんな悩みを抱えている方からよく相談を受けます。
そんな方のために、民間企業から公務員へ転職するための流れをまとめました。
これを読んでぜひ転職に向けた第一歩を踏み出しましょう!
【全体像】民間企業から公務員へ転職するための流れ
最初に全体像を説明してから各々詳細を説明いたします。
というわけで全体像はこちら。
- 公務員の仕組みや受験制度を理解する
- 公務員試験のどの区分で受験するか決める
- 志望先・併願先を決める
- 独学か公務員予備校を利用するか決める
- 受験勉強
- 採用試験に申し込む
- 受験~合格
- 採用面接
- 内定~採用
以上のような流れで進めると良いでしょう。
それでは、各項目を説明していきます。
①公務員の仕組みや受験制度を理解する
まずは公務員の仕組みや受験制度を理解する必要があります。
具体的には次のとおりです。
- 公務員にはどういう種類があるのか
- 公務員にはどういう職種があるのか
- 公務員試験にはどういう試験区分があるのか
まずはこれを理解することが何より重要です。
少しややこしいですが、これをきちんと理解しておかないと公務員試験の準備ができません。
もし理解していないと
- そもそも志望先が定まらない
- どういう試験区分で受験できるのかわからない
- どの科目を勉強したらいいかわからない
- 併願できるはずの試験を見落とす
なんてことになります。
公務員への転職全般について書かれた書籍(参考書)を読んだり、無料(タダ)で手に入る有益な情報を利用したりして、きちんと理解しておきましょう。
この点についてはこちらのページに詳細をまとめました!
忙しい方でもなるべくわかりやすいようにと頑張って書いたのでぜひご覧ください。
\\ぜひお読みください//
→【公務員への転職】まずは公務員の種類・職種・試験区分を理解しよう!
「公務員に転職できれば嬉しいけど自分なんかには無理だろうな」と半ば諦めている人も、とりあえずここまではやってみることをオススメします!
自分には無理だと思っていても、調べてみたら「意外とやれるかも!」と考えが変わる可能性も十分にあります。
最近は筆記試験のウェイトが比較的軽くなっている傾向にありますので、受験勉強する時間があまり取れなくても採用試験に合格できるチャンスはあります。
なので、公務員の仕組みや受験制度を理解することだけ、まずはやってみましょう!
お金もかかりませんし、デメリットもないですよ!
②公務員試験のどの区分で受験するか決める
民間企業から公務員に転職するには、一般的に2パターンの試験区分があります(大卒を想定)。
一つは「大学卒業程度」の試験区分で受験する。
もう一つが「社会人採用(民間経験者採用)」の試験区分で受験するパターンです。
※ 年齢次第では「短大卒程度」や「高卒程度」の試験区分で受験することができる場合もあります。
試験区分 | 特徴 |
---|---|
大学卒業程度 |
|
社会人採用 (民間経験者採用) |
|
どちらの区分で受けることができるかは、その人の年齢や職務経験年数、志望先の受験資格によって異なります。
先ほど述べたとおり、試験区分をしっかり理解したうえで、自分がどの区分で受けることができるのかを判断する必要があります。
③志望先・併願先を決める
次に志望先を決めます。
志望先を決めるにあたっては、自分のやりたいことを踏まえつつ決めることが一番です。
同じ公務員でも、例えば県職員と市職員ではできることが異なるので、しっかりと情報収集をして判断するべきでしょう。
また、受験に必要な科目は志望先ごとに異なり、場合によっては筆記試験がない(もしくはウェイトが低い)ところもあります。
筆記試験の勉強をする時間がどうしてもとれないというのであれば、筆記試験がない(もしくはウェイトが低い)という観点から志望先を決めるのも一つの手です。
▼詳しくはコチラ▼
脱・公務員試験とは? - 茅ヶ崎市公式HP
そのほか、併願先についてもしっかり押さえておくべきです。
例えば、県職員の「大卒程度」区分が第一志望の場合、それと受験科目が似ている場合は日程さえかぶらなければ積極的に併願するべきでしょう。
僕は県職員の「大卒程度(上級)」区分が第一志望だったわけですが、次のとおり併願しました。
- 国家公務員総合職(旧一種)
- 国家公務員一般職大卒程度(旧二種)
- 国税専門官
- 裁判所事務官
- 国立大学法人等職員
受験科目がほとんど一緒だったので特別に対策することもなく受験しましたが、すべて合格できました。
第一志望に合格できない場合に備えて、このように併願先もしっかり押さえておくほうがいいでしょう。
特別な手間やお金がかかるわけではないですからね、上手に併願しましょう!
④独学か公務員予備校を利用するか決める
志望先と試験区分が決まったら、独学で試験に挑むのか、公務員予備校を利用するのかを決めます。
公務員試験を独学で合格するのは可能だが困難な道
私は基本的な考えとしては、公務員試験は独学でも合格できると思っています。
なぜなら、僕自身も独学で合格したからです。
しかしながら、独学で合格するのは簡単なことではないですし、どちらかというと再現性は低いと思っています。
正しい情報をもとに適切な計画を立てる。それに加えて、報われるかどうかわからない努力を継続して続ける。
これができる人でなければ、まず無理でしょう。
もし、あなたがそのような人間でないのであれば公務員予備校を利用することをオススメします。
個人的には公務員予備校を利用することをオススメ
また、先ほどお話したとおり、会社員から公務員に転職するには基本的に「大卒程度試験」と「社会人採用(民間経験者採用)試験」のどちらかになりますが、前者である「大卒程度試験」の場合は筆記試験の割合が高くなるため、より独学は難しくなると思います。
そのため、「大卒程度(上級)」の試験区分で公務員試験に挑む場合、私は公務員予備校を利用することを強くオススメします。
逆にいえば、「社会人採用(民間経験者採用)試験」のほうがまだ独学で挑みやすいと言えるでしょう。それでも公務員予備校を利用するほうが効率は良いです。
あくまでも「大卒程度試験」よりも独学で挑みやすいというだけで、いずれの場合も予備校を利用するほうが絶対に効率が良いです。
公務員予備校にかかる費用はピンキリですが、概ね30万円程度が相場です。
本気で公務員への転職を成功させたい!人生を変えたい!と思うのであればこれ程度の自己投資は安いものです。
できることは全部やって悔いのないようにしましょう。
ちなみに、僕が県職員の「大卒程度試験」に独学で挑んだ際の詳細はこちらの記事にまとめています。独学か予備校を利用するかの判断する際の参考にしてください。
\総勉強時間は1,000時間/
→【公務員試験】独学・約半年間で合格!僕の受験記録を公開
⑤受験勉強
ここまでの準備が整ったらようやく受験勉強を始めることになりますが、まずはしっかりと受験勉強の計画を立てることが大事です。
受験勉強の計画を立てる
試験勉強を始める前にまずはしっかりと受験勉強の計画を立てましょう!
これをしないと無駄な勉強をすることになったり、試験本番までに勉強が間に合わない恐れがあります。
特に独学で公務員試験に挑む場合は計画が命です!
この計画が間違っているといくら努力しても合格できないでしょう。
計画を立てる際は、独学での公務員試験について書かれた参考書を参考にしつつ自分に合わせた計画を立てることが重要です。
そしてもし可能なら、独学での合格した方にアドバイスをもらうのがオススメです。
周囲にそういう人がいない場合は、つてを頼ったりネットを利用したりすれば相談できる人が見つかるかもしれません。やれることはやってみましょう。
ここまで説明してきましたが、もし計画を上手く立てられないという場合は独学は諦めたほうが良いと思います。
素直に公務員予備校を利用した方が良いでしょう。
ちなみに、公務員予備校を利用する場合でも自学がなくなるわけではないので、学習計画は立てる必要があります。
とはいえ、予備校でのフォローがあるので独学と比べれば遥かに難易度は下がります。
受験勉強を始める
計画を立てたら受験勉強の開始です!
ここからはしっかり勉強するのみですが、きちんと進捗確認をして場合によっては計画を見直すことも大事です。
いざ勉強を始めてみると、計画を立てたときとのギャップが浮き彫りになってるので、そのギャップを都度埋めることで計画がより良くなっていきます。
また、試験勉強をする際はどれだけ集中できるかがカギです。
自分なりの集中方法を見つけましょう。
1時間勉強しても、途中スマホを見たりトイレに行ったりしていると実際は45分しか勉強できていない、なんてこともあります。
勉強中の自分自身を客観的に見て、無駄をなくしましょう。
そのほか、試験勉強を続けるためにはモチベーション管理も重要です。
モチベーションの保ち方についても過去にまとめていますのでもしよかったら参考にしてください。
\参考にしてね/
→【公務員試験】受験勉強中にモチベーションを保つ3つの方法
⑥採用試験に申し込む
受験勉強をしながらになりますが、採用試験への申込みも忘れてはいけません。
申し込める期間は限られているので、試験を受ける予定の試験の申込み期間は必ずネットで確認しましょう。
次年度の採用試験の情報がまだ公表されていない場合は、前年度の情報をもとに大体の日程をメモしておき、情報が更新されていないか定期的に採用HPを確認する癖をつけましょう。
試験の申し込みはインターネットもしくは郵送で行います。
最近はインターネットで申込むのが一般的ですので、特段の事情がない限りはインターネットで申し込みましょう。
⑦受験~合格
試験は二次試験まであり、行政職だと一次試験が筆記試験(教養・専門)、二次試験が面接・論文試験というパターンが多いです。
※ これはあくまでも行政職の場合に良く見られるパターンであり、すべてがそうだとは限りません。また、職種や試験区分などによって様々なので、志望先の募集案内でよく確認しましょう。
二次試験で面接や論文試験がある場合は、その対策も必要になります。
受験勉強の計画を立てる際にはこれらの勉強についても盛り込む必要があるので覚えておきましょう。
なお、最終合格が二次試験だけで決まるところと、一次試験と二次試験の得点の合計で決まるところがありますので、そこも要確認です。
合格発表は役所の掲示板で確認できるほか、ホームページにも掲載されます。
⑧採用面接
これは意外と知らない人が多いのですが
採用試験を最終合格したとしても採用が決まったわけではありません。
特に国家公務員や特別区の場合はここからが勝負です。
今度は希望する官庁や区に採用されるための戦いが始まるわけです。
最終合格したにもかかわらずどこにも採用されないこと(採用漏れ)もあり得るので、このことはしっかり覚えておきましょう。
地方公務員の場合はどちらかというと形式的なものなので、よほどのことがない限り採用漏れはないと考えていいでしょう。
とはいえ、絶対採用されるというわけでもないので、対策は必要です。
⑨内定~採用
採用面接もクリアすれば晴れて内定です。
内定式があるところもあれば、内定通知が送られてくるだけのところもあります。
内定をもらった後は4月の入庁を待つだけですが、場合によっては4月よりも早いタイミングで採用されるケースもあります。
(最後に)とりあえず行動しよう!
公務員へ転職するためにやること(流れ)は以下のとおりです。
- 公務員の仕組みや受験制度を理解する
- 公務員試験のどの区分で受験するか決める
- 志望先・併願先を決める
- 独学か公務員予備校を利用するか決める
- 受験勉強
- 採用試験に申し込む
- 受験~合格
- 採用面接
- 内定~採用
まずは「①民間から公務員へ転職するための受験制度を理解する」からスタートとなります。
この記事をお読みの方の中にはまだ本気で公務員への転職を考えていないという方もいらっしゃると思います。
公務員試験を受ける覚悟が決まっていなくとも、少しでも公務員へ転職することを考えているのでしたら、とりあえずは受験制度を理解するところだけでもやってみましょう。
公務員への転職なんて自分には難しいと思っていても、実際に受験制度を理解してみたら「意外と転職できるかも!」と思うかもしれません。
これを読んで「よしやろう!」と思った方は、まずはこちらの記事を読んで公務員の種類や試験区分を理解するところから始めましょう!
\まずはここから/
→【公務員への転職】まずは公務員の種類・職種・試験区分を理解しよう!
行動しないと何も変わりません。小さいことからでも始めましょう!
応援しています!