公務員試験

公務員志望の方に知っておいてほしい「公務員の5つのリアル」

公務員と言えば人気職業ランキングでも上位に入る職業です。

しかし、一般的な公務員像だけを期待して公務員になり、その後に後悔している人が意外と沢山いるのが実状です。

もしあなたが公務員になり、その後公務員になったことを後悔したとします。そのときは、公務員になったあなたも、あなたを採用した自治体も双方が不幸になります。

なので、そういう不幸なケースを少しでも減らせればと、元県職員の僕が「これだけは知っておいてほしいと思う公務員のリアル」を5つご紹介します

これらを理解したうえで、公務員を志望することについて改めて考えていただければと思います。

なお、初めに断っておきますが、僕は公務員を志望するなと言いたいわけではありません。公務員という職業は本当にやりがいのある仕事ですし、待遇面においても良い点はたくさんあります。しかしながら、良いところだけではなく、悪い部分も当然ですが存在します。

本記事でご紹介する公務員のリアルを理解したうえで「自分は公務員として頑張るぞ!」と思う方が一人でも多く公務員になってほしいという思いで本記事を書きましたので、その点をご理解いただいた上でお読みくださればと思います。

※ あくまでも僕自身の経験に基づく見解です。本記事をきっかけに僕以外の方の意見も聞いてみることをオススメします。

(伝えたいこと①)残業が多い部署も存在する

1番大事なことです。

公務員でも残業が多い部署は存在します!!

公務員と聞くと毎日定時に上がって土日出勤もなくて有給休暇もバンバン使って、、、というのを想像するかもしれません。

そんな部署も確かに存在しますが、そんな部署ばかりではありません。世間一般の公務員像とは異なる部署もかなりあります。

例えば財政課のような極端に忙しい部署だと月の時間勤務時間が200時間超えなんてこともあります。僕自身、財政課時代は月200時間超えを何度も経験しましたし、普段から当たり前に月100時間は超えていました。

AKASHI
AKASHI
財政課時代は本当に死ぬかと思っていました
【公務員向け】財政課に関する記事まとめ(財政課経験者AKASHIのブログ)こんにちは 元公務員のAKASHIです。 某県庁で11年働きました。 複数の部署を経験しましたが、その中で最も大変だった職場が...

月200時間超えは流石に極端な例ですが、毎日22時くらいまで残業しないといけないような公務員は割と沢山います

例えば、週5日のうち4日は22時まで残業して1日は定時あがり、土日祝は月に2度は休日出勤があるような感じですかね。これで月の時間外は90時間くらいになります。意外とあっさり過労死ラインに達することにびっくりしますよね。

残業が多い部署の代表格は財政課ですが、そのほかにも人事課や各部局のとりまとめ課、福祉・医療の部署は残業が多いですね。

こんな感じで残業は当たり前にあります。

僕自身、先ほどお話しした財政課のほかには、生活保護のケースワーカーのときはほとんど残業がありませんでしたが、それ以外の部署(本庁)のときは、忙しくない時期で月50時間くらい、繁忙期で100~150時間くらいの時間外勤務がありました。

僕の時間外勤務時間は庁内でも上位のグループに入っていましたので、公務員になったら必ず僕と同じくらい残業があるというわけではありません。しかし、そういう可能性もあるということだけは覚えておいてほしいです。

公務員になりさえすれば残業とは無縁の生活が送れる!!
とは思わないことが大事です。



(伝えたいこと②)パワハラも存在する

パワハラも普通に存在します!

これは自治体にもよるのかもしれませんが、僕が勤務していた県では普通にありました。

どんな部署でもパワハラをよく見るというわけではないのですが、忙しい部署でよく目にしたり耳にしたりしました。忙しくない部署ではほとんどなかったように思います。

パワハラをする側を擁護するつもりはまったくないのでその点は誤解しないでいただきたいのですが、ただパワハラをしているというよりは彼ら(パワハラをする側)も激務で余裕がなくなって気がつけばパワハラをしてしまっているという感じを僕は受けましたね。

とはいえ、パワハラを受けるほうはたまりません。

ただでさえ忙しくて時間外も多いのに、さらに上司から怒鳴られて本当につらいはずです。それで病気休暇に入った人を何人も知っています。

ここまでは僕が働いていた自治体の話ですが、他の自治体で働く知人の話やTwitterの情報を見ても同様にパワハラは結構存在するようです。

役所は民間企業のお手本となるクリーンな職場。だからパワハラなんてありえないはず!

そう思いがちですが、この考えはNGです。

まあ、民間企業よりもパワハラが多いかと言われるとそこまでとは思いませんが、公務員だからパワハラがまったくない、なんてことはまずあり得ないと思っておくべきです

(伝えたいこと③)給料はそれほど高くない

次に給料に関して。

不思議なことなのですが、世間的に公務員の給料は高いと思われています。

しかし、個人的には公務員の給料は低いと思っています

何をもって給料を高い/低いと言うかで異なってくる問題なので上手く伝えられないのですが、(新卒で大手企業に就職できる程度の)それなりの大学卒の方にとっては安いです。

僕自身、大手民間から県職員に転職して年収はがくっと落ちました。過去の職務経験がすべて給料に加算されていたにも関わらずです。

また、30歳を過ぎたあたりのときに民間勤務の大学同期らと給料の話をしたことがありましたが、総じて僕が一番年収が低かったです。

まあ、これは僕が自分の学歴から比較してという見方なので全ての人に当てはまるものではありません。同じ公務員でも状況や環境次第ではそれなりに給料が高いという人もいると思います。

例えば、地方で働く公務員の立場だと、その地域で働くという条件の中では公務員は給料が高い部類に入ると言えますしね。

いずれにせよ、世間一般でいう高給取りとは程遠いということだけは事実なのでそれだけは覚えておきましょう。

高給取りを目指すのであれば、公務員同士で結婚して2馬力というケースを除いては公務員はあまりオススメできないです。

まあ、普通の生活ができないくらい薄給ってことはまずないので安心してくださいね。

(伝えたいこと④)新人研修含め育成には期待できない

役所は人の育て方が下手くそです(すべての自治体とは言いません)。なので、入庁1~2年目の職員は本当に苦労します

新人研修で教わることは実践ではほとんど役に立ちません。そんな状態で職場に放り込まれて、それでトレーニングと言えるのかよ!ってツッコミたくなるようなOJT期間に突入します。

いきなり一人で担当を任されて、手順書やマニュアルすらなく、過去の資料を見ながらやってみて!って感じになります。

先輩指導員や係長がきちんとできた人であれば、しっかりフォローしてくれるのですが、そうじゃないケースのほうが多いです。

なので、「公務員なんてマニュアル見ながら単純なルーティンワークやってればいいんだろう」くらいに思っていると入庁して本当に苦労すると思います。

単純なルーティンワークじゃない仕事のほうが多いし、仮に単純なルーティンワークであってもマニュアルすらなくやり方がわからないと簡単に詰みます。

(伝えたいこと⑤)IT化は10年くらい遅れている

役所では業務のIT化は10年くらい遅れています。

大手民間企業から転職したときに本当にびっくりしたことを覚えています。

最初の頃は、

なんで手作業でこんな効率の悪いことしなきゃいけないの!!

とか

このシステム使い勝手が悪すぎるんだけど!

って思ったりもしましたが、数年も働けばそうなってしまうのも大体理解できてくるので、仕方ないなと思うようになっていましたけどね。

なかにはITを積極的に導入している自治体はある程度存在するので、そういう自治体だとIT化は結構進んでいたりします。

とはいえ、それは少数派で実際にはそうじゃない自治体が大半です。

自分が志望している自治体が業務のIT化に力を入れているかは事前に調べておいたほうがよいと思います。

この先の社会は、ITに強い自治体のほうが絶対に生き残りますからね。



まとめ

公務員を志望している方は、今回ご紹介した5つのリアルをぜひ理解しておいてほしいと思います。

  1. (伝えたいこと①)残業が多い部署も存在する
  2. (伝えたいこと②)パワハラも存在する
  3. (伝えたいこと③)給料はそれほど高くない
  4. (伝えたいこと④)新人研修含め育成には期待できない
  5. (伝えたいこと⑤)IT化は10年くらい遅れている

繰り返しになりますが、決して「公務員になることはおススメしない!」と言いたいわけではありません。上記のことも知ったうえで公務員を目指してほしいとそういう思いから書いています。

まったり仕事したいからとか残業が嫌だから給料が高そうだからという理由で公務員を志望している人はしっかりと考えてほしいです。

公務員はそんなに給料高くない割に大変だということがわかったけど、それでも自分は公務員という仕事がしたい!役所の悪い部分は自分が変えていくんだ!

そんな気概をもった方が一人でも多く公務員になってほしいと思っています。

今回、僕の経験からお話ししましたが、公務員のリアルをもっと知りたいという方は、Twitterでの情報収集をオススメします。

Twitterには現役公務員の方々の嘆きが溢れています。外からでは分からない公務員のリアルを沢山知ることができますよ。

ただし、一つ注意点があって、それはTwitterの情報だけだと公務員の負の側面ばかり目立ってしまうこと。なので、Twitter以外からもインプットして公務員の良い面もしっかり理解するようにしましょう。

以上が僕から公務員志望の方に伝えたいことです。

一人でも多くの優秀な方が公務員になって、役所の悪いところをぶち壊してほしいと思っています。

がんばってください!応援しています。

タイプ別おすすめ記事当ブログのおすすめ記事をタイプ別に整理しました。 当ブログに初めてお越しの方はこちらからご自身に関係する記事が見つけると良いでしょう。...
ABOUT ME
AKASHI
AKASHI
関東在住の30代。某県庁で10年ほど勤務した元公務員です。 財政課、市町村課、生活保護ケースワーカー、個人情報保護担当部署を経験。 詳細プロフィールはコチラ