財政課から早く異動したいと思いながら、自分の能力を超えてまで無理をして一生懸命に仕事をしている人は結構います。
僕はこのような状況は良くないと思っています。
そう考える理由も説明しつつ、「財政課を早く異動したい人がどう仕事に向き合うべきか」という点について書いていきたいと思います。
なお、先に断っておきますが、本記事は「財政課から早く異動できる方法」を紹介する記事ではありません。
本記事はあくまでも、財政課を早く異動したい人に必要な考え方や仕事に対する向き合い方を紹介するものです。
その点をきちんと理解してからお読みいただければと思います。
マイナスの評価を受けずに財政課を1年で異動するのは難しい
経験上、財政課を1年で異動する人は大抵が戦力外通告だと思っています。
※余程の家庭の事情、そのほか災害等で緊急に必要となったイレギュラーなポジションに抜擢された場合などは除きます。
上記については下の記事で詳しく触れていますので、興味のある方はお読みください。
簡単に言うと、財政課を1年で異動しているのは、財政課でマイナス評価を受け、使いづらいという判断をされた職員だということです。
ということは逆の言い方をすれば、
マイナスの評価を受けずに財政課を1年で異動するのは難しい
とも言えます。
財政課を1年で異動したい人が抱えるジレンマ
ここまでを読むと、
財政課からさっさと異動したい!だったらマイナス評価が必要!!
そう考えるのが自然です。
しかしながら、実際はどうでしょうか。
財政課に配属された職員は、異動するためにマイナス評価が必要だとは思っても、実際にマイナス評価を受けることを嫌がります。
理由を少し説明したいと思います。
こちらの記事でも触れましたが、
そもそも財政課に配属された人の大多数は比較的能力の高い職員です。
異動する前の職場でそれなりの結果を出してきたことだと思います。
そのような職員にとってマイナス評価を受けるということはかなり抵抗感のあることです。
そんなことないよって人も中にはいるかもしれませんが、多くの人が抵抗感があると思います。僕もそうでした。
財政課から早く異動したいけれどもマイナス評価を受けるのも嫌
これが、財政課を1年で異動したい人が抱えるジレンマです。
財政課から早く抜け出したいと思いながらも、そこから遠ざかるように能力以上に仕事を頑張ってしまう
具体例を挙げると、上司からも叱責される、残業・休日出勤の嵐
僕はそんな職員を何人も見てきました。
頑張った結果、財政課の仕事を上手くこなせるようになればそれはそれで良いことです。
もしそうなったときはおそらく「財政課からすぐに異動したい!」という気持ちは小さくなっているでしょう。
というのも財政課の仕事を上手くこなせるようになった人は、自分が成長したという点や難しい仕事をこなしているという点で充実感を得られるからです。それに、残業時間や休日出勤がこれまでよりも減れば、絶対的な時間数は多くてもなんとなく楽になった気がしますしね。
そんな感じで財政課から異動したいと思う気持ちは小さくなります。
しかし、これは一部の人だけであり、全員が全員そうなるわけではありません。
悲しいかな、根性だけじゃどうにもならないことだってあります。
無理をして仕事をした結果、それでも上手くいかず、最終的に潰れていく職員も一定数いました。
これが現実です。
財政課の仕事に向いていない人は必要以上に努力しない、そんな考え方だってある
人には得意・不得意があります。
仕事がデキる人でも財政課の仕事に関しては向いていない、という人は確実にいます。
実際に何人も見てきました。
それを踏まえて僕が言いたいのは次のとおりです。
もし今、財政課から早く異動したいと思っているなら、自分が財政課の仕事に向いているのか、今一度客観的に見つめ直すべき
これをしっかりやることが大事です。
その際、「客観的に」という点を意識するのが重要です。
というのも、財政課から異動したい人は自分は財政課に向いていないという前提で考えがちです。そのために無意識のうちに“向いていない点”ばかりを探してしまうのです。
しかし、それだと意味がありません。
自分自身をしっかり公平に分析することが大事です。
実は大事なポイントを掴めていないだけで、仕事の仕方・考え方を少し変えるだけで、状況が好転することもあります。
仕事が上手くいってないときほど、そういうことがありがちですからね。
この点をきちんと意識した上で公平に考えて、それでも自分は財政課に向いていないと思うのであれば、財政課で必死こいて能力を超えて仕事する、そのような必要以上の努力はしないというのも賢明な考え方だと思います。
財政課で無理して体を壊してしまったら誰も幸せになれない
無理をして体を壊してしまうとどうなるでしょうか。
自分は当然として、上司や同僚、家族、友人、誰一人として幸せになりません。
自分や家族は苦しみますし、その職員が担っていた仕事の穴埋めを上司や同僚がすることになるからです。
ですから、自分の能力の範囲において財政課でできることを全うすることが重要だと思います。
あの人、評判ほど仕事できないよね
とか、期待はずれ
なんて思われるかもしれませんが、手を抜いていないのであれば、そのことを事実として受け入れるべきです。
その上で、何が自分に足りないのか、どういう点が向いていないのか、そのことをしっかりと見つめて、これから成長させることができるものであれば、無理のない範囲でその努力をするべきでしょう。
自分は財政課に向いていなかった、財政課で働くだけの力がまだなかった
きちんと受け止めることが次につながります。
財政課から早く異動したいのなら仕事への向き合い方をしっかり考えよう
その時点で財政課で評価されなかったとしても、自分の良いところを発揮できる職場に異動してからきちんと評価されればなんら問題ありません。
くり返しになりますが、財政課で無理しすぎて潰れてしまっては元も子もありません。
財政課で評価されず、仮に1年で異動になったとしても、それであなたのすべてが否定されたというわけではありません。
それだけはしっかりと覚えておいてほしいと思います。
苦しい時ほど辛いときほど、がむしゃらに働くのではなく、一度立ち止まり落ち着いてから冷静に考えて行動しましょう。
もし財政課を早く異動したいのなら、そのための行動を取るべきです。
最後までお読みいただきありがとうございました。