昨日、こんな記事を書きました。

収受した文書で参考になりそうな質の高い文書をコレクションして残しておくと後々役に立つよ!
という内容の記事です。
この記事に書いているとおり、県職員時代の僕は良い文書を見つけては保存し、それらを参考に勉強させてもらっていました。
色々な方の文書をコレクションしていたのですが、その中でも一番参考にさせてもらったのが他部署の女性の先輩(以下、T先輩とします)が作成した文書です。
今回は、僕がその先輩の文書に惚れすぎたあまり、飲み会で周りからドン引きされてしまった話をしたいと思います。
入庁1年目、他部署の女性先輩が作る文書に惚れる

入庁1年目、財政課時代のことです。
同じ部の総務課(取りまとめ課)にいるT先輩が発出する文書が惚れ惚れするくらいにレベルの高い文書でした。
T先輩は女性の方で、当時入庁8年目。当然僕は面識ありません。
T先輩の作る文書は、入庁して間もない僕でも「この文書はレベルが高い」と理解できるくらいに他の職員が作る文書とは一線を画していました。
文書事務の手引きに書かれていることをきちんと満たしており、ちゃんと役所らしい文書なのに、なぜか役所の文書とは思えない分かりやすさを持ち合わせている、そんな文書でした。
その先輩が発出する文書は全て保存
自分もこんな文書を作れるようになりたい!
そう思い、その先輩が発出した文書は全てコレクションするようになりました。
他人が作った質の高い文書を保存するようになったのはこれがきっかけです。
先輩の文書を参考にしっかり勉強し、文書作成能力が向上

色々な方の文書を読んで参考にさせてもらいましたが、やはりT先輩の文書が最も質が高かったです。かなり勉強させてもらいました。
おかげさまで入庁3年目になったころにはその年に初めて発出するような文書でもすらすらと作れるようになり、上司からも文書について褒められるようになっていました。T先輩様様ですよ。
ちなみに、T先輩の文書を参考にしすぎた結果、僕の作る文書の構成や展開、言い回しなどがT先輩の文書に酷似してました。もし僕の文書とTさんの文書を見比べたら、大半の人が「似ている!」と言ったと思います。
飲み会で先輩とご一緒することに

それから2~3年したある日、同期に誘われた飲み会で偶然にもT先輩とご一緒する機会がありました。
その飲み会は、僕を誘ってくれた同期の職場の先輩が知り合いを中心に集めた飲み会で、知っている人が1/3、残り2/3が初めましてという感じでした。当然、T先輩は2/3の初めましてのほうに入ります (笑)
良い雰囲気の楽しい飲み会だったので、お酒も進み、そのときの僕は良い感じに酔ってました。
入庁してからT先輩の文書には本当にお世話になったので、どうしてもT先輩にお礼を伝えたい。そして、そのチャンスは今しかない。
そう思った僕は、意を決してT先輩に話しかけました。
先輩に感謝の気持ちを伝えたところ・・・

T先輩に挨拶をして、僕は笑顔でこう言いました。
「Tさんの文書が本当に大好きで、僕が入庁した当時のTさんが発出した文書は全て残していて、今でもたまに見返すことがあります。本当にありがとうございます!!」
・
・・
・・・
そう言った瞬間、T先輩含め、この会話を聞いていた全員がしーんとしましたね。
みんな完全に引いていました。
僕は一瞬にして酔いが覚め、悟りました。あぁ、言い方間違ったな・・・
それからは必死に説明しました(笑)
文書が大好きというのはどういうことか、なんで文書を残しているのか、先輩の文書がどう素晴らしいのか、そのへんを必死に説明した気がします。
それで、なんとか理解をしてもらったのですが、そのときのメンバーからは「Tさん好きの若干気持ち悪い変な奴」という称号を受けました。
とりあえずこれをお読みの方に言いたいのはこれ。
「気持ちが溢れそうなときほど言い方には気いつけや!」
終わりに
ちなみに、Tさんとはそのときのことがきっかけでその後も話をするようになりました。
Tさんは文書作成に限らず優秀な方で、仕事で困ったときに何度かアドバイスをもらったこともありましたね。
そういえば、Tさんと最後に会ったのは僕は公務員を辞める際に挨拶に行ったときなので、久しぶりに会いたいなあとこの記事を書きながらそんなことを思いました。
今回の話は以上です。
こんなどうでもいい話に最後まで付き合っていただき、本当にありがとうございました。